水資源

方針

水資源の枯渇は安定的な食糧生産に甚大な影響を及ぼします。日清食品グループは、各国の環境関連の法律や規則を遵守し、地球と環境の持続可能性に配慮して生産された原材料を調達することを「持続可能な調達方針」で明確化しています。また、環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」でも重要テーマとして水使用量の削減を掲げています。
水資源の効率的な使用に向け、国内グループ会社の製造工場において、独自の基準に基づき水使用量や効率性を評価することを方針の一つに掲げています。
さらに、水使用量の削減や効率的な管理を目指し、当社グループの目標とその達成状況を広く周知することで、従業員の意識向上に努めています。

目標

環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」では、生産工場における水使用量を2030年度までに売上100万円当たり (IFRS基準) 12.3m3以下とすることを目標としています。

取り組み

水使用量の削減

日清食品グループの国内外の各製造工場では、製造工程に必要な水の使用量を削減するとともに、冷却に使用した水を工場設備の清掃に利用するなど、水の再利用に努めています。また、日清食品の関西工場では、水処理にAIを導入して水使用量の削減を進めています。従来、水処理装置 (ろ過機) の洗浄回数と洗浄時間はオペレ―ターが決定し手動で洗浄していましたが、これをAIが判定し自動洗浄することで、水使用量を必要最低限に抑えることが可能になります。

製造工場での水使用量削減事例

2021年 2022年 2023年 2024年
水削減プロジェクト数 30 46 25 26
プロジェクトによる削減量 84,661 m3 34,942 m3 38,525 m3 72,380 m3
TCFD対応

関連データ

水使用 (国内と海外の生産工場)

なお、直近4年間 (2021年度から2024年度まで) において、コストや収益に大きな影響があった水関連のインシデント (操業停止・工場閉鎖など) は発生していません。

国内の事業所における水のINPUTとOUTPUT (2024年)

INPUT

OUTPUT

水使用量の推移

(単位:万m3)
2021 2022 2023 2024
総取水量 658.4 675.9 694.2 706.0
- 地表水 (淡水) 0 0 0 0
- 汽水、海水 0 0 0 0
- 地下水 460.3 468.8 501.6 512.5
- 生産随伴水 0 0 0 0
- 第三者の水 (上水道、工業用水等) 198.1 207.2 193.7 192.0
総排水量 450.0 466.3 508.6 494.6
- 地表水 (淡水) 290.2 304.4 329.7 311.7
- 地下水 0 0 0 0
- 第三者の水 (上水道、工業用水等) 159.7 161.9 179.0 182.9
総消費水量 208.4 209.6 185.6 211.3
  • 集計期間:年 (1月~12月) で集計
  • 集計範囲:日清食品ホールディングス (東京・大阪本社、the WAVE)、明星食品 (研究所)、グループ会社の製造工場 (珠海日清包装は2022年までは対象外)
  • Gaemi FoodおよびABC Pastryは対象外
  • 水資源のリスクが相対的に高い地域での水消費量は全体の約0.7%を占める (Aqueduct Water Risk Atlasを基に地域を特定。水使用量は2024年実績)

第三者保証