製造工場における環境負荷の削減 | 環境
製造工場における環境負荷の削減
CO2排出量の削減
CO2の削減は経費削減にもつながります。日清食品グルー プは、LED照明や人感センサー照明などの省エネ設備の導入、ヒートポンプの設置、熱エネルギーの再利用などの施策を通じて、CO2の排出量を削減しています。
2017年度に実施した工場での省エネ策事例
年間のCO2排出量削減効果 (トン)
2017年度に実施した工場での省エネ策事例 | ||
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日清シスコ東京工場 | 製品倉庫の照明46台を蛍光灯からLEDに変更 | 6 |
水を浄化する排水処理場に使用している機器をインバーターに変更 | 13 | |
西日本明星 | 蛍光灯をLED照明398本に変更 | 2 |
日清食品関東工場 | 独自開発の効率的に麺を蒸せる三段蒸機設備を導入 | 110 |
日清食品静岡工場 | 冷水製造用冷却装置を高効率機に更新し、年間24万kWhの電気を削減 | 92 |
コージェネレーションシステムを132日稼働させたことで、87万kWhの電気、121万kgの蒸気として利用 | 925 | |
埼玉日清食品 | 導入したエコキュート温水を麺の茹で釜の補給水に使用し、ボイラーのガス使用量を9.4%削減 | 400 |
燃料転換 | ||
日清シスコ東京工場 | 一部で燃料をブタンから都市ガスに変更 | 102 |
ヒートポンプの設置 | ||
日清シスコ大阪工場 | 熱源機として使用していたヒーターとボイラーの替わりにヒートポンプを使用 | 13 |
熱エネルギーの再利用 | ||
日清食品静岡工場 | 油熱工程で使用したボイラー蒸気を蒸煮工程に再利用 | 107 |
断熱塗装 | ||
日清シスコ東京工場 | 第二工場の屋根約3,000m2に断熱塗装を施工 | 4 |
フロンへの対応
フロンの漏洩を防止するため、フロン排出抑制法に基づいた簡易点検と外部の専門機関による定期点検を実施しています。また、代替フロンのHCFC (R22冷媒など) については、2020年の全廃に向けて各工場で段階的に切り替えを進めています。
カップ麺用乾燥具材を製造する日清エフ・ディ食品は、2017年2月に真空凍結乾燥機に自然冷媒 (アンモニアとCO2) 冷凍機を導入しました。この結果、大型冷凍機は全て自然冷媒となりました。
海外事業会社の取り組み
海外の事業会社では、国や拠点ごとの状況に応じた法規制の遵守と環境汚染の防止、環境保全活動を推進しています。
ベトナム日清では、環境マネジメントシステム (EMS) 委員会を設置し、使用電力量、ボイラー蒸気発生量および水道使用量を監視し対策をとることで使用量の削減に努めています。インド日清では、バイオマス燃料として主にヤシ殻の導入が進んでいます。中国とインドネシアの工場では、重油から天然ガスへの燃料転換が完了しています。タイ日清では、工場内照明に加え工場外周の照明もLED化しました。珠海市金海岸永南食品では、生産工場でフラッシュ蒸気 (再蒸発蒸気) を回収しボイラーに再利用しています。これにより772トンのCO2排出量削減効果があります。米国日清では、オフィスでのペーパーレス化を進めました。また、電気自動車の充電スタンドを駐車場内に設置することで、環境への意識向上に努めています。