日清食品グループ

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トップメッセージ

人々の健康や地球環境に配慮した製品で、人類の幸福に貢献したい

創業60周年を振り返って

2018年は、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生して60年目に当たる年でした。新たな製品や数々のプロモーションを展開したことに加え、創業者・安藤百福と仁子 (まさこ) 夫妻の半生をモデルにしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」が放映された効果もあいまって、2018年度は「チキンラーメン」ブランドの売上高が過去最高を記録するなど、多くの方にインスタントラーメンの有用性を再認識していただくことができました。

また、2018年には、IoT※やAI (人工知能) 、ロボット技術を駆使し、省人化と高度な安全性を実現した「次世代型スマートファクトリー」である関西工場が始動しました。7万点にも及ぶセンサーや設備情報などのデータを適切に処理することで、資材の先入れ先出しや使用期限・使用量などをリアルタイムで把握でき、安全性や品質管理がより強化されました。さらに、省人化により安定的な生産体制を確保できることに加え、BCP対策として有事の際も製造が可能な体制を確立し、グループの持続的成長に向けた布石を打つことができました。

  • 身の回りのあらゆるモノがインターネット経由で通信し、相互に情報交換をする仕組み

環境・社会課題解決に向けて

近年、自然災害や資源の枯渇、貧富の差など、さまざまな環境・社会課題が山積しています。当社グループの事業は、自然災害によって原材料価格の高騰や製造工場の被害などの影響を受ける可能性があるため、気候変対策に取り組んでいます。事業過程で消費するエネルギーの削減や生産性の向上を図ることに加え、2021年度から始まる次の中期環境目標の策定にも取り掛かっています。インスタントラーメンはライフサイクルにおけるCO2排出量が極めて少ない製品ですが、さらなる環境負荷低減を図るため、当社グループではバイオマス資源 (紙、バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック) を活用した容器の開発をはじめ、持続可能なパーム油や大豆ミートの利用を進めています。

また、社員の働き方改革にも取り組み、2018年度は新たに「日清食品グループ人権方針」と「日清食品グループ健康経営宣言」を策定しました。これにより、ビジネスパートナーとグループ全従業員の人権を尊重した仕組み作りとともに、創業者精神の一つ「美健賢食 (美しく健康な体は賢い食生活から) 」に基づき、社員の心身の健康保持・増進に取り組んでいきます。

周囲との連携

環境・社会課題は自社だけで克服できるものではなく、他社・業界団体・国などとの連携が不可欠です。日清食品ホールディングスは、2019年1月に経済産業省が主導して立ち上げた「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」に幹事会社として参画し、昨今問題となっている海洋プラスチックごみ問題に対処していきます。

また、私が会長を務める、インスタントラーメンの品質改善や食生活への貢献を目的とする業界団体「世界ラーメン協会」は、災害時にインスタントラーメンを支援物資として被災地に提供しています。2018年8月に大阪で開催した世界中のインスタントラーメン製造業者が一堂に会した「世界ラーメンサミット」では、「百年幸福」をテーマにインスタントラーメンの未来について話し合いました。その中で、世界の食のトレンドは健康にシフトし、環境や社会に配慮した製品を選んで購入するエシカル消費 (倫理的消費) が拡大していることを取り上げました。そこで、安藤百福が掲げたインスタントラーメンの開発5原則である「おいしい、安全・安心、簡便、長期保存、安価」に、「栄養」と「環境保全」を加えた「大阪宣言」を、このサミットで発表しました。

100周年に向けて

61年前に誕生したインスタントラーメンは、今や年間1,000億食が消費される世界食となりました。創業者が蒔いた一粒の種が世界中の人々に愛され続けてきたのは、インスタントラーメンが有事・平時を問わず、人々の心と体を温める食事であるという、最大にして不変的な価値を有しているからです。

当社グループは、この創業者の資産を受け継ぎ、持続可能な開発目標 (SDGs) の達成に貢献するため、事業を通じてさまざまな環境・社会問題の解決を目指していきます。そして、消費者に安心しておいしく食べていただけることだけではなく、健康や地球環境に配慮した製品開発を進めていくことで、100周年を迎える際にも幸福を創造できる企業でありたいと考えています。

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