日清食品グループ

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製品の安全確保 | 食の安全

製品の安全確保

品質保証体制

日清食品グループは、安全な製品を提供するため、各工場における品質管理に加え、グローバル食品安全研究所でも原材料や製品の分析、検査を行う二重の管理体制をとっています。

研究所では、原材料などに対する危害物質や放射性物質、遺伝子組換え農産物の分析から、最終製品の栄養成分、そしてアレルギー物質の混入の有無などの確認検査を行っています。ほかにも、同研究所では、原材料から加工、生産の各段階の品質調査を行うほか、VOICEに集まるお客さまからのご指摘 (異物、異味、異臭) に対する科学的な検証も行っています。

製品製造工場および原材料、資材、包材の各工場に対しては、製品の安全性を確保するため、日清食品グループの食品安全監査基準「NISFOS」に基づき監査を行っており、監査により抽出された課題に対して改善提案を行うことで、課題の解消に努めています。

また、海外グループ会社の全工場において、国内の工場と同じ品質管理体制の構築を進めています。2017年度には、アレルギー物質の検査対象を国内だけでなく海外グループ会社が製造する全製品に広げ、海外で表示義務の対象となるアレルギー物質についても、製品への混入の有無を確認する体制を整えました。

第三者認証取得

日清食品グループの事業所、工場は、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」や食品衛生管理システム「HACCP」※1、HACCPの食品衛生管理手法をもとにした食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」の取得に加え、ISO22000にフードディフェンス (食品への意図的な異物の混入を防止する取り組み) の考え方を加えた国際規格「FSSC22000」※2の取得を進め、生産上のリスク回避と品質向上を強化しています。2017年度にFSSC22000を新たに取得した工場は5ヵ所で、認証取得工場 (一部に事業所含む) の合計は国内19ヵ所、海外2ヵ所となりました。またISO22000は、新たに海外5工場が取得し、認証取得工場の合計は15ヵ所となりました。

  • ※1 Hazard Analysis Critical Control Point (危害要因分析重要管理点)
  • ※2 ISO22000および食品安全のための前提条件プログラムISO/TS22002-1を統合した食品安全システムの国際認証規格。

研究所における品質技能向上の取り組み

研究所は国際規格「ISO/IEC17025 (試験所および校正機関の能力に関する一般要求事項の国際標準規格) 」の試験所認定を取得しています。また、研究所では、国内外の各工場担当者の品質検査技能向上のために、国内工場、海外工場の品質管理担当者全員に対して食品分析に関する検査技能評価を実施しています。同様に、微生物検査の技能評価試験を年に2回実施しているほか、2017年度からはアレルギー物質検査技能評価試験も開始しました。

中国での品質保証体制を強化

日清 (上海) 食品安全研究開発有限公司では、2006年から日本の研究所と同様の分析により、中国における製品原料および日本向け原材料に対する品質保証に取り組んでいます。2017年度は、研究所で開発した保存料の一斉分析法や近赤外線分光法による油脂分析の導入など、新たな分析法を導入しました。また、日清 (上海) 食品安全研究開発有限公司スタッフが中国各地の製造工場を定期的に訪問し、原材料や資材の製造工程などを調査しています。

原材料調達

原材料の分析・検査

研究所では農薬や動物用医薬品、重金属の分析を実施しています。また分析法のないものは分析方法や装置を独自開発し、品質保証に活用しています。2017年度には、海外でアレルギー物質表示対象となるナッツ類8種類を一斉検査できるシステムを開発 (特許出願中) 、またインスタントラーメンにおける栄養成分の確認分析に、近赤外線分光法による一斉分析を取り入れ、分析に要する時間は月あたり150時間から約24時間に短縮しました。

研究所で独自開発した主な分析・検査技術
項目 内容
食中毒菌の検査 遺伝子情報に基づき、食中毒の原因となる菌を検査
残留農薬分析 (NASRAC) と動物用医薬品分析 (NASVED) 545種類の農薬と200種類の動物用医薬品を分析
遺伝毒性発がん物質の試験 (NESMAGET) がんの原因となるDNA損傷をヒト細胞で評価する試験
発がん促進物質の試験 (NESTUP) 発がんを促進する「発がんプロモーター」について、細胞を用いて検出する試験
アレルギー物質の検査 ナッツ類アレルギー物質8種類を一斉検査

原材料の品質管理

調達先や生産委託先などの工場での原材料の品質管理を強固にするため、日清食品ホールディングス資材部の品質グループが、法令、設備、原材料、水、製造工程、製品検査、衛生管理などに関する全32項目の「原材料製造工場チェックリスト」による検査を国内外の取引先に実施し、改善指導を行っています。2017年度は約100社について立ち入り調査を実施しました。また、このチェックリストはグループの海外現地法人に対しても共有しており、担当者の工場立ち入り調査時に活用されています。

原材料の品質向上のための情報共有

2017年度から原材料の品質向上のため、日清食品ホールディングス資材部の品質グループが、国内資材メーカーの品質管理者、営業担当者を対象にした品質研修会を開催しています (年2回)。ここでは、発生した問題事例に加え、改善対策や未然防止策を共有しています。このほか、テーマに合わせて取引先を集めた研修会を随時開催しています。

製造での取り組み

異物混入防止

工場での異物混入を防ぐため、選別設備の導入を進めています。原材料を受け入れる際に異物を除くため、ふるいや風力、色彩、磁力を用いた選別機、X線検査装置にを使用しており、さらに2017年度は日清食品の滋賀工場にフライ油中の微小な異物を除去する遠心分離装置を設置しました。静岡工場では、パレット輸送開始に伴い、パレットに付着した異物が工場内に入り込むことを防ぐためパレット洗浄装置を導入しました。インド日清では、主要製品の製造ラインの包装工程に金属探知機、一部にX線検査器を設置しました。また、製品への異物混入を防ぐために、徹底した衛生管理を行っています。工場内に入る社員は、私物をすべて指定のロッカーに入れ、毛髪や体毛の落下を防止する専用ユニフォームを着用します。さらに粘着ローラー掛け、手洗い、エアドライ、アルコール消毒、シューズクリーン、エアシャワーという段階を踏んでから初めて工場内に入ります。

製造工場の品質管理体制の評価

研究所では、各工場の製造管理状態を「食品安全管理」「有害生物対策」「製造規範」「メンテナンス (機器の定期検査)」「清掃活動」の5つのカテゴリーで評価しており、そこで抽出された課題に対し、改善提案を行っています。2017年度は、延べ国内163工場、海外70工場の合計233工場で品質調査活動を実施しました。また、2017年度より、各工場の品質管理の有効性検証と改善を目的に、原材料受け入れにおける品質規格や製造工程上の管理基準を遵守しているか、工場での製品検査が正しく実施されているかなどをチェックする品質監査活動を開始しました。

出荷前の製品検査

製造された製品が自社の品質基準を満たしているかを確認するため、微生物検査やフライ油の酸価および過酸化物価検査、外観検査、重量検査を行っています。製品の食感や風味については、試食認定者による試食官能検査 (人間の感覚的な評価に基づく検査) などの品質チェックを行っています。

原材料から製造、出荷までの履歴管理 (トレーサビリティ)

1. QRコードの導入
製品の原産地や製造元などの情報を追跡できるトレーサビリティを構築しています。日清食品では、製品に使われる原材料の自動トレースができるよう、外装ケースもしくは内袋にQRコードをつけ、ロットナンバー、製造年月日、納入業者などの原材料情報を管理しています。海外においても、直接メーカーから納入する原材料についてQRコードの導入を進めています。
2. 品質管理カメラの設置
日清食品と日清食品チルド、日清食品冷凍、明星食品、日清シスコ、日清ヨーク、ぼんちの工場内に、品質管理カメラを合計約6,000台設置しています。カメラ映像やX線の画像記録などから製品の製造時間を追跡することで、問題が発生した場合には24時間以内に原因究明できる体制を整えています。

品質向上のための情報共有

日清食品では、工場、生産部、資材部、研究所の各担当者が参加する「生産技術研究会」を2ヵ月に一度開催し、品質課題や技術の他工場への水平展開、標準化などについて話し合い、品質向上に努めています。このほか、工場長や生産部、その他関連部署の担当者が参加する「工場長会議」を2ヵ月に一度開催しています。

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