誰に何を伝えるか、
細部をHUNGRYに考えぬく
誰に何を伝えるか、
細部をHUNGRYに
考えぬく
日清食品ホールディングス株式会社 宣伝部 2014年入社
山野 孝太郎
社員の所属は取材当時のものです。

- THEME 01 -

入社時の目標と現在の仕事

「食足世平」に込められた
創業者の想いに共感した

「将来、自分の子どもに誇れる仕事をしたい」というのが、就職活動の軸でした。日清食品の創業者精神の一つ、食が足りてこそ世の中が平和になる「食足世平」に惹かれ、この理念を貫く会社で食に携わる仕事なら、胸を張って子どもに語れるだろうと思いました。
入社後は日清食品冷凍の営業担当を経て、公募制度を利用してマーケティング部に所属しました。入社5年目から現在までの4年間は、宣伝部でプロモーション企画・制作に携わっています。チキンラーメンやカレーメシなどを担当し、これまで手掛けてきたTVCMやWeb企画は40以上。宣伝部の仕事は消費者の心を動かすプロモーションを生み出すことが目的だと思っていますが、営業とマーケティング部の経験で培った、人がどう感じるかを考えるクセや相手の心に刺さる魅力の伝え方が大いに役立ち、今の糧にもなっています。

- THEME 02 -

日々の挑戦

何を伝えるべきか
俯瞰で考えることで
アイデアが生まれた

プロモーション企画は、マーケティング部によるオリエンテーションから始まります。各ブランドや製品のビジョン、発売タイミングやTVCMを打ち出したい時期などの共有・依頼を受け、どんなプロモーションが最適かを議論していきます。自社で要点や方向性を決めた後に、広告代理店などパートナーの方々に協力してもらいながら内容を詰めていき、社長との議論でさらにアイデアをブラッシュアップし、世の中に発信します。
通常、1~2か月ほどで企画を考え、制作段階に移りますが、なかなか方針が決まらずに難航することもあります。日清ヨークの『ピルクル400』では、ブランド史上初のTVCMという重責がかかる中、納得のいく企画ができずに3か月もの時間を要しました。乳酸菌数が多く腸内環境に良い製品特性を伝えようと思うあまり、インパクトや面白みに欠けるアイデアばかり考えてしまう、ジレンマに陥りました。そんな時に上司からアドバイスをもらい、「このブランドはTVCMで何を伝えるべきなのか」、ブランドの置かれている状況も含めて一度立ち戻って俯瞰で考えたことで、まずはシンプルに『ピルクル』という名前を全面に打ち出して刷り込もうというアイデアが生まれました。結果として、当時SNSで流行していたリズムネタに乗せてターゲットに『ピルクル』を刷り込むようなCMが完成しました。2021年6月度のCM好感度調査で飲料業類1位を獲得し、リニューアル後の売上にも大きく貢献することができました。

- THEME 03 -

成功体験

“クスっと笑える”35の仕掛けづくり
こだわり抜いたアイデアが
国際広告賞を受賞した

日清食品の『チキンラーメンアクマのキムラー』では、辛みをアップしたリニューアル製品のWebプロモーション「プッツンタイマー」を担当しました。企画会議で、「辛いものはイライラしたときのストレス発散で食べたくなる」という意見が出たことで、「この製品をさらにおいしく食べてもらうために、お湯を注いで待っている3分の間にイライラが募るタイマーを作ろう」とアイデアが生まれました。動画では、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」に、5秒に1回ずつイラッとする出来事が起こり、どんどんイライラが募ります。イライラの感じ方は人それぞれなので、計35個もの“イライラあるある”を考えるのはとても大変でした。
こだわったのは、視聴者が“クスっと笑える”ものにすること。広告代理店担当者とのブレストや社内会議、社長との議論でも“大喜利”状態となりながら、一つひとつのエピソードを丁寧に考え抜き、イラストやアニメーションの“間(ま)”にもこだわって作り込んでいきました。
結果として、YouTubeで公開した動画はじわじわと再生回数を伸ばし、今では1,500万回を突破。国際広告賞であるLondon International
Awardsの「GOLD」を日清食品ホールディングス史上初めて受賞するなど、グローバルに広く評価して頂くことができました。

- THEME 04 -

これからの挑戦

クリエイティブを生み出すために
俯瞰で捉えつつも細部にこだわりきる

プロモーションを考える上で大切なのは、"木"だけでなく"森"を見る俯瞰的な視点です。当たり前にある前提や仮説にも「本当にそうだろうか」と疑う視点は欠かせません。引いて見る一方で、細部まで手を抜かずにこだわり、高い完成度を目指す努力も求められます。「面白くないと世に出さない」という日清ならではのこだわりを持ち、とにかく楽しんでもらえるようなプロモーションを作りたいと日々考えています。相反するような両者をハイブリッドで考えることが、良い仕事をする上で大切なのだと思います。
これからは、世の中で長く愛され、語り継がれるようなCMや製品、ブランドを手掛けたいと考えています。プロモーションやマーケティング、製品開発などどんな切り口であっても、近い将来、「これはお父さんが作ったんだよ」と子ども、あるいは孫にまで、胸を張って自慢できるような仕事がしたいと考えています。そのためにも、人々が何に引きつけられ、喜び、どんなものが多くの人に愛されるものなのか、日々のニュースやエンターテインメント、映画やテレビなどの作品、SNSの発信などにアンテナを張りながら、情報に触れていくことを心がけています。

CAREER

オンリーワンの
キャリアを駆け抜ける

  1. 2014年
    8月~
    (入社1年目)
    営業として、日清食品冷凍の名古屋営業所に配属される。新人ながら北陸エリア全域を任され、お客様から信頼を得るにはどうすべきか、何をすれば喜んでもらえるのか考えることを学んだ。
  2. 2017年
    4月~
    (入社4年目)
    日清食品マーケティング部に公募で異動。製品が生み出されていく上流工程を学び、仕事・研修を通じマーケティング思考を鍛えた。
  3. 2018年
    4月~
    (入社5年目)
    宣伝部に異動。部内にはメディアの枠を取ってくるメディアバイイングチームと、ブランドごとにプロモーションを企画・制作するチームがあり、後者に配属される。「どうしたら相手に伝わるか」を考え続けた営業、マーケティング部での経験が役立った。
  4. 5年後
    長く語り継がれるようなプロモーション企画を生み出し、ブランド価値の向上に寄与する。
  5. 10年後
    子どもに自慢できるような企画や製品、ブランディングに携わる。