茂山 恵里那

具材開発のプロとして
世界をリードしたい

日清食品ホールディングス株式会社 食品開発室 主任 2014年入社
茂山 恵里那

※社員の所属は取材当時のものです。

- THEME 01 -

入社時の目標と現在の仕事

先輩社員の熱量と
高い加工技術に惹かれた

大学時代は、発生生物学という基礎研究に没頭していました。しかし、成果がすぐに見えにくい基礎研究よりも、目に見えるもの、手に取れるものを作る仕事の方が私には向いているのではないかと、研究開発職を志望しました。日清食品のイメージは、「面白い製品を次々と生み出す、ユニークな会社」でした。就職活動で出会った社員は、その期待を裏切らない熱量で、「そんな製品出せるの?」と思うような攻めた新製品開発に全力を注いでいました。一見、不真面目なことを大真面目にやる、エネルギーに満ちた姿勢に共感し、こんな社会人になりたいと思いました。
現在担当しているのは、カップ麺に入るエビや謎肉、卵、野菜などの乾燥具材の開発です。新入社員研修で具材の奥深い世界を知って以来、具材開発一筋です。フリーズドライやエアードライなどの加工技術を社内で研究している点にも惹かれました。日清食品の加工技術を知れば知るほど「この素材でこんな具材も作れるのでは」と想像が膨らんでいきました。製品の開発に携わるチームは麺、スープ、具材、包材と担当グループが分かれていますが、同じ職場で日々仕事をしていますので、プライベートでも年次を問わず楽しく交流する風土があり、入社時から気に入っています。

入社時の目標と現在の仕事

- THEME 02 -

麺・スープとのバランスが取れた
理想の具材を追求する

食品開発部の仕事には、マーケティング部からの依頼に応じた新具材の開発と、100種類以上ある既存具材の品質管理があります。開発の仕事は、マーケティング部と新製品のターゲット層をすり合わせることからスタートします。開発の方針が定まった後は、ラボに大量の食材を持ち込み、具材の試作をし、麺、スープ、包材の担当者と協力して一つの製品にしていきます。麺やスープとのバランスも考慮しなくてはいけませんし、味や栄養面で理想的な具材が完成しても、コストが見合わなければ製品化には至りません。制限があるからこそ、各担当領域のプロたちと意見を交わす過程がとても大切です。「スープで出せていないコクの部分を、具材でフォローしては?」など、思わぬヒントから試作がうまく進むこともあり、製品が完成したときの喜びもひとしおです。また、安全で安定した具材の品質を担保することも私たちの重要な役割です。工場生産品の品質をチェックするために定期的に現場に赴くようにしています。資材部と連携しながら、協力工場の新規開拓、開発設備の立ち上げも担当しています。コロナ禍でカップ麺の需要が伸びた際は、リモートでの海外工場立ち上げを経験しました。

- THEME 03 -

消費者の反応が心に響く、
食品の開発職の喜びを実感

これまでのキャリアの中でチャレンジングだった経験は、「1日の目標摂取量の1/3の野菜入り」をうたった製品の開発です。乾燥野菜はたくさん作ってきましたが、生野菜で何グラム分と厳密に測って開発するのは初めてのことでした。八百屋さんで15類以上の野菜を買い、キャベツ1個を乾燥加工すると何グラムになるかなど、種類別に検証していきました。カップ麺は具材を入れることができるスペースが限られているので、湯戻しした時に大きくなる食材を入れた方が効率的です。そこで、乾燥加工後に1グラムの乾燥野菜が、元々何グラム分なのかを比較検討し、具材を選定していきました。「野菜の種類を多くしたい」というマーケティング部社員の考えに対して、「この野菜を多く入れないと1日の1/3分には届きません」などと、意見を交わしたことも数知れずありました。ラボで、具材開発担当のメンバーとひたすら野菜を切り刻んだ時間も思い出深いです。
苦労を重ねたからこそ、発売後に「野菜がたっぷり入っていて、美味しかった」という消費者調査の結果を見た際は本当に嬉しかったです。作ったものがスーパーやコンビニ等の小売店に広く行き渡り、消費者の反応を受け取る喜びを、改めて実感した瞬間でした。

茂山 恵里那

- THEME 04 -

これからの目標

目指すのは、どんなテーマにも挑む
具材のスペシャリスト

試作品づくりは、毎回がチャレンジで自分がパイオニアになれる仕事です。1回の試作で得られる情報を最大にするために、「温度を1度変えたらどうなるか」「カットサイズを1㎜小さくしてはどうか」と細かく観察する姿勢が欠かせません。私が目指しているのは、試作前に精度の高い仮説を立てられる、具材開発のスペシャリストです。開発した具材の中には、コスト高や加工の難しさがネックとなり、“お蔵入り”になるものも多くあります。しかし、もっと経験を積めば、新しいテーマであっても試作回数や期間を短縮し、食材に合った加工方法を提案できるようになるかもしれません。精度の高い仮説検証を通じて品質やコストのバランスを取り、これまでは世に送り出せなかった新たな具材を、製品という形で届けられるようになることが出来れば、私が理想とするスペシャリストに一歩近づけると思っています。
仕事を続ける上で大切なのは、常に新しいことにチャレンジし続ける好奇心です。食の世界に留まらず、最新の流行りや製品にアンテナを張りめぐらせ、どのように作ったのだろう、どのような包装をしているのだろう…と視野を広く持つことが大切です。1つの製品における具材開発は基本的に一人で担当し、失敗を恐れずにやってみようと任せてくれる風土があります。好奇心の赴くままに積極的にチャレンジした方が、経験も情報も得られて「お得だな」と考えています。

これからの目標

CAREER

  • 2015年
    10月~
    (入社2年目)

    キムチの具材改良のための生産設備立ち上げを任され、中国の工場への海外出張を経験。言葉の壁はあったが、事前に課題を洗い出し、周到に準備を重ねていたことで、何とか一人で乗り切ることができた。

  • 2018年
    4月〜
    (入社5年目)

    「海外トレーニー制度」で米国に1年間赴任し、具材以外に麺・スープ・包材の開発も幅広く担当し、仕事の視野を広げるきっかけとなった。業務分担がはっきりした働き方の中で、同僚に何をどこまでお願いしたいのかを明確に伝える大切さを学んだ。

  • 2021年
    2月
    (入社7年目)

    具材開発として常時新製品を3~4つ担当している。忙しさは感じるものの、研究所全体としてオン・オフの切り替えが上司から若手まで浸透しており、いかに効率よく仕事を進めるかのスケジュール調整が重要になる。

  • 5年後

    これまで追求してきた「おいしさ」だけではなく、一歩先の価値を提供したい。栄養価が高かったり、宇宙食のように過酷な環境でも長期間保存ができておいしく食べられたりと、新たな付加価値のある具材を開発したい。

  • 10年後

    具材だけを突き詰めて世界中で活躍する人はなかなかいない。だからこそ、具材のスペシャリストとして、日清食品を引っ張っていける存在になりたい。