サプライヤーマネジメント
影響度が高いサプライヤーの特定
持続可能で安全・安心な製品を製造するには、サプライヤーとの連携が欠かせません。日清食品グループでは、原材料の調達量や取引高から当社グループ事業に及ぼす影響度合いが高いサプライヤーを特定しています。
そのほかにも、環境への負荷が高い原材料や人権・労務環境に関わる問題が潜んでいるものもあることから、そうした原材料を提供するサプライヤーを「持続可能性リスクが高いサプライヤー」と位置付けています。持続可能性リスクが高いと判断したサプライヤーには、日清食品ホールディングス 資材部とサステナビリティ委員会のメンバーが現地を訪問し、国際基準に基づいたアセスメントを実施する予定です。
- 調達金額の地域別構成比 (対象:日清食品)
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- ・日本:91%
- ・中国:5%
- ・その他アジア:3%
- ・欧州やその他地域:0.1以下
新規取引先の選定方法
日清食品グループでは、新規に取引を行う前に「日清食品グループ持続可能な調達方針」に基づいたセルフチェックを依頼することで、新規取引先が当社グループの定める基準を満たしているかを確認しています。
- 「日清食品グループ持続可能な調達方針」にて定めている内容
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- ・汚職・贈収賄禁止、反競争行為の防止
- ・環境汚染の防止、生物多様性の尊重、農薬の使用制限
- ・児童労働の禁止、強制労働の禁止、虐待・ハラスメントの禁止、適切な賃金の支払い
- ・各国の法令遵守
取引先監査
すべての一次サプライヤーに「日清食品グループ持続可能な調達方針」を周知し、内容を確認したことに対する署名を得ています。また、日清食品ホールディングス 資材部の担当者が調達先や生産委託先などを訪問し、「日清食品グループ持続可能な調達方針」に基づくCSR調達チェックリストに沿って監査を行っています。2022年度は、リモートによる監査も含め、53社を監査する予定です。なお、監査で基準を満たしていない事象が見つかった場合は、改善要求を行い、一年以内に改善することを依頼しています。
- CSR調達チェックリストを構成する5分野
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- ・食の安全・安心
- ・法令・倫理の遵守
- ・地球・環境
- ・人権の尊重
- ・コミュニティとの共生
- 国内・海外合わせた訪問社数
- 2021年度:26社