NISSIN-AJINOMOTO ALIMENTOS LTDA. (NAA) の連結子会社化

日清食品ホールディングスは、2015年8月27日の臨時取締役会において、味の素社とのブラジルにおける合弁会社NISSIN-AJINOMOTO ALIMENTOS LTDA. (以下、NAA) に対し、味の素社が保有するNAA持分の取得を目的に持分譲渡契約の終結を決定した。
その目的は、当社グループは“EARTH FOOD CREATOR”のグループ理念の体現に向けて、アメリカ、中国、アジア、EMEAでの海外事業の成長・拡大に注力し、海外売上高比率を2016 年3月期は20%、2026 年3月期には50%超達成することを目指している。このうち、北中米エリアでは、主にアメリカ、メキシコにおいて当社グループ内の経営資源を活用した新商品の開発・販売、マーケティングを強化するなど、さまざまな成長施策を講じてきた。
南米エリアのブラジルにおいては、味の素社と当社の合弁事業であるNAAを通じて即席麺事業を展開してきたが、両社の戦略的再配置を協議する中で、当社がNAAを引き継ぐことで双方の合意に至った。
NAAは1965年に設立され、味の素社による資本参画と、その後の当社による追加的資本参画を経て、1975 年に味の素社と当社との合弁事業となった。その後、NAAは順調に業績を拡大し、2015年時点でブラジルにおいて約65%のトッピシェアを占める即席麺メーカーへと成長した。ブラジルは南米最大の人口を有し、年間約24億食の即席麺需要があり、海外事業における最重要地域のひとつと目されている。
また当社は2015年10月7日の取締役会において、当社の非連結子会社である NISSIN TECHNOLOGY ALIMENTOS DO BRASIL LTDA. (以下、NTA) が実施する第三者割当増資を当社が引き受けることを決議した。
異動の理由と方法は、先に公表したNAA持分の買主をNTAとし、これを進めるにあたってのNTAの資金調達方法として、当社に対して割当増資 (NAAの追加持分取得価額に諸費用相当額を加えた金額) を実施し、ことに伴いNTA の当社連結決算における重要性が増すことから、NTAを新たに連結子会社化することとした。
前述のとおり、当社はすでに味の素社と同社が保有するNAA持分に関する持分譲渡契約を締結しており、その後、NAAが所在するブラジル当局による独占禁止法に係る認可が得られたことから10月30日、当社連結子会社となったNTAを通じて、味の素社からのNAA 持分取得手続を完了した。