企画意図

謎肉だらけのカップヌードルとイカだらけのシーフードヌードルが発売されるということで具が主役のCMにしようと考えました。
とにかく画面の中にたくさんの具のダンサーたちをちりばめ、そこに具への「好き」という思いをストレートに伝える楽曲「スキスキスー」を合わせ、耳残りするようにこだわりました。
具のダンサーはそれぞれバラバラなダンスですが曲に合わせて踊るように一体一体徹底してチェックし、商品カットもまみれた具がおいしそうにダイナミックに躍動するシーンを採用しました。
人気の具にまみれた新発売のカップヌードルが魅力的に伝わるCMになったと思います。
でも普通のカップヌードルの方がうまいです。

ストーリー

謎肉たちは踊る、自分たちのことを「好き」と言ってくれるファンのために。
一心不乱に肉汁という名の汗をかきながら踊りつづける。たとえカップに吸い込まれそうになっても謎肉たちのダンスは終わらない。
そんな謎肉のダンスを見てイカも踊らずにはいられない。
シーフードの代表として肉にダンスで負けるわけにはいかない。たとえ麺にぐるぐる巻きにされようとも、カップに無理やり連れ去られようともイカたちのダンスは終わらない。
『具が好きなみなさん、見てますか? 私たちのダンスはGOOD! (具―! ) ですか? 』

撮影こぼれ話

都内某所の大型撮影スタジオに総勢100名の具たちが集められた。謎肉50名、イカ50名。
いずれも日清食品社内での厳正なダンス審査を通過した、ダンスのエキスパート具たちだ。
そんな「踊れる具」たちひとつひとつに異なる振り付けをレクチャーしていく。
あえて同じダンスではなく異なるダンスを踊る、それこそが今回の「まみれ」感を演出できる、そう監督は信じていたからだ。
撮影本番、音楽がかかると同時に、具たちはいっせいに踊り始める。限られた練習時間の中で具内に染み込ませた振りを全身で表現していく。
カット! オッケー! まさかの一発オッケー。
謎肉たちから思わず笑みと肉汁がこぼれた。イカからはイカ特有の「キュー」という鳴き声がもれた。
その声を聞いて監督は夢から覚めたのである。