

前例踏襲・年功序列への違和感
「挑戦」が叶う環境へ
組織を経営し、適切に利益を上げていくために欠かせない原価管理。私は学生時代から製品の真価を示す原価管理に魅了され、会計分野で知見を深めてきました。就活時期は、東日本大震災があった2011年。社会を守る一翼を担うべく公務員の道を選びましたが、粛々と変化のない業務をこなす日々に違和感を覚え、業務範囲を広げるため民間企業への転職を決意。大手自動車メーカーで原価管理の専門性を磨いてきました。
その後日清食品へ入社したのは、年齢に関わらず成果を正当に評価し、社風として「挑戦」を掲げる環境があることが大きなポイントでした。前例踏襲や年功序列の風土がない新しい環境で、これまでの経験を生かしたキャリアを描きたいと考えたんです。

些細な変化や気づきから
大きな利益を生み出せる面白さ
これまでHD生産部にて、日清食品などの原価管理に携わってきました。現在は、係長として管理職およびメンバーへのサポートも行っています。基本的に大ロット生産で利益を出すビジネス構造だからこそ、1食当りでは微細な変化でも利益に大きな差が出ます。私たちの仕事は、製品が市場に出るまでのコストを最適化し、企業の競争力を高める事です。一つの製品でも、何百という材料費、何十という関係者の人件費、各種経費が重なり合った上で市場に流通します。そんな壮大な世界が数値として目の前に現れる感動と、企業利益の分かれ目、生命線が私たちの原価管理にかかっているんです。私たちの仕事は、企業の未来を左右する責任重大なものですが、それだけに達成感も大きいです。
製造部門の役割には品質向上とコストへの取り組みがあり、企業はそれらに対して様々な改善活動を行い、その活動に終わりはありません。現状を超えるさらなる改善の実現をサポートするために、原価管理の専門知識を活かしながら、創造的に仕事を進めていきたいと思っています。

周囲の助けで不安を乗り越え
半年間の育児休暇を取得
プライベートでは2021年に双子が生まれ、その後半年間の育児休暇を取得しました。子どもたちと過ごす貴重な時間を大切にしたい想いとともに、妻の負担が重すぎた状況もあって生後半年のタイミングで取得をしました。これまで男性の育児休暇取得者が周りにおらず、業務に支障が出るのではという心配に加えて、最初は給与面や人事評価にどのような影響が出るかわからないという不安もありました。
そうした中でも直属の上長が快く相談にのってくれ、人事部とも密に連携をとり、情報共有をしてくれたのは大変ありがたかったです。懸念の一つだった人事評価も、特に育児休暇の取得が影響することなく、復帰後も順調に昇進・昇格しています。むしろ、キャリアの面で取得を悩む方がいたら「私自身が、育休によって不利にならない証拠です」と伝えていきたいですね。

制度も環境も整っているからこそ
育休というチャンスをつかんでほしい
育児休暇は、配偶者の産後負担の軽減だけでなく、子どもたちの成長に徹底的に向き合える貴重なチャンスです。最近は男性の育児休暇取得も浸透し、後輩から相談される機会も増えています。私の経験談が、若手社員の背中を押すきっかけになれば嬉しいですね。日清食品は、在宅勤務制度やスーパーフレックス制度の活用も浸透し、RPAや生成AIの導入により生産性の向上も進んでいます。そういった点も、家庭と仕事の両立を目指す方にとって後押しとなるはずです。
現在子どもたちは3歳。最近は私との絵本タイムよりテレビ鑑賞に惹かれる年頃ですが、これからも育児と仕事に全力で向き合っていくつもりです。もちろんキャリアも諦めることなく、今後はマネジメントラインを目標に挑戦を続けていこうと思います。