コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方
日清食品グループは、安全で安心な製品をお届けし、株主、顧客、従業員、取引先、地域社会をはじめ、すべてのステークホルダーの利益が最大化されるように事業を推進するとともに、コーポレート・ガバナンスの充実・強化を重要な経営課題の一つと考え、客観性と透明性の高い経営の実現に努めています。
また、当社グループは監査役会設置会社の形態を採用しており、独立した公正な立場から業務執行を監視・監督する社外取締役、社外監査役を選任するとともに、迅速な業務執行体制の構築のために執行役員制度を導入しています。
取締役会関係
実効性評価
取締役会は、日清食品グループの持続的な企業価値向上の実現において、重要な役割を担っています。また、取締役会の実効性を高めるために、実効性評価を毎年実施しています。
評価の方法は、経営諮問委員会および取締役会の審議に基づいて決定しています。2022年度はアンケートおよびインタビューによる第三者評価を実施し、評価の結果、取締役会の実効性は適切に確保されていることを確認しました。
取締役・監査役に対するトレーニング
当社グループでは、経営監督・監査機能が十分に発揮されるよう、取締役および監査役の職務遂行に必要な情報を適切かつタイムリーに提供しています。また、社外役員に対しては、取締役会での審議を充実させるため、事前に取締役会資料の配布と説明、関連情報の提供を行うほか、就任時のオリエンテーションや経営陣幹部との対話など、当社グループの事業内容を理解する機会を継続的に提供しています。
スキルマトリックス
氏名 (役員在任年数) |
役職 | 2022年度取締役会※ (出席状況) |
2022年度経営諮問委員会※ (出席状況) |
監査役会 | 企業経営 | ブランド戦略 | フードテック | サステナビリティ | 構造改革 | 財務・会計 | リスク・法務 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
安藤 宏基 (49年) | 代表取締役社長・CEO | ◎ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
安藤 徳隆 (15年) | 代表取締役副社長・COO | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
横山 之雄 (13年) | 取締役・CSO 兼 常務執行役員 | ○ 10/10回 |
オブザーバー | - | - | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
小林 健 (12年) | 社外取締役 | ○ 9/10回 |
- | - | ○ | - | - | ○ | - | - | ○ |
岡藤 正広 (12年) | 社外取締役 | ○ 9/10回 |
- | - | ○ | ○ | - | - | - | - | ○ |
水野 正人 (7年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
◎ 4/4回 |
- | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - |
中川 有紀子 (4年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | - | - | - | ○ | ○ | - | - |
櫻庭 英悦 (3年) | 社外取締役 | ○ 10/10回 |
○ 4/4回 |
- | - | - | ○ | ○ | - | - | - |
小笠原 由佳 (1年) | 社外取締役 | ○ 7/7回 |
○ 2/2回 |
- | - | - | - | ○ | - | ○ | - |
澤井 政彦 (5年) | 常勤監査役 | ○ 10/10回 |
- | ◎ 12/12回 |
- | - | - | - | - | ○ | - |
亀井 温裕 (4年) | 常勤社外監査役 | ○ 10/10回 |
オブザーバー | ○ 12/12回 |
- | - | - | - | - | ○ | ○ |
道 あゆみ (新任) | 社外監査役 | - | オブザーバー | - | - | - | - | - | - | - | ○ |
(注)
◎は議長・委員長を表す。
※ 2022年度の出席状況に基づき記載
各スキルの内容・選定理由
スキル | 内容・選定理由 | |
---|---|---|
企業経営 | 事業環境が大きく変化する中、中長期的に持続的な成長戦略を策定し、実行するためには、企業経営全般に関する、確かな知識・経験・実績が必要である。 | |
ブランド戦略 | グローバルブランドと呼べるステージに到達した「CUP NOODLES」のコアバリューと、海外エリア別の競争優位性をさらに明確化・確立するとともに、日本国内のような成熟市場にあっても 着実に増収増益を重ね、中長期的に成長し続けるためには、ブランド戦略に関する、豊富な知識・経験が必要である。 | |
フードテック | ①当社の高い技術力のさらなる進歩・発展、②先進技術を取り入れた安全・安心で高品質な製品の安定的な供給の実現、③FUTURE FOOD CREATORとして、クリエイティブとフードテックを 駆使した新たな食文化の創造・新規事業の展開の実現、をそれぞれ達成するには、食品分野における様々なイノベーションを起こせる知見や、品質・生産・技術開発の各分野における、確かな知識・経験が必要である。 | |
サステナビリティ | ビジョンの実現と持続的成長に向けた、CSV経営を推し進め、有限資源の有効活用と気候変動インパクト軽減へのチャレンジ (EARTH FOOD CHALLENGE 2030) を実現するためには、サス テナビリティ分野における、豊富な知識・経験が必要である。 | |
構造改革 | 人材・ 組織 |
戦略を実行し新しい食の文化を創造し続けるイノベーティブな組織を実現し、日清流の変革ロードマップを定義・実行していくためには、人材・組織分野における、豊富な知識・経験が必要である。 |
IT | IT技術が目まぐるしく変化する環境の中で、純粋なデジタル化に留まらないビジネスモデル自体の変革を目指した全社活動テーマNBX (NISSIN Business Transformation) を推し進めるためには、 デジタル分野における、豊富な知識・経験が必要である。 | |
財務・会計 | 正確な財務報告はもちろん、強固な財務基盤を構築し、持続的な企業価値の向上に向けた成長投資の推進と、株主還元の強化を実現する財務戦略の策定には、財務・会計分野における、確かな知識・ 経験が必要である。 | |
リスク・法務 | 持続的な企業価値向上の基盤である適切なガバナンス体制を確立するとともに、当社の使命である、食品の安定的な供給を実現するためには、リスク管理やコーポレート・ガバナンス、法律の各分野 における、確かな知識・経験が必要である。 |
※ これらのスキルはいずれも当社の経営にとって重要と考えるものでありますが、その中での優先順位も勘案した記載順にしております。