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2022.04.21 日清食品

お知らせ

日清食品がフィンランド発のヘルステック企業 「ナイチンゲールヘルス」 と
「完全栄養食」 の未病対策における有効性検証を開始

日清食品株式会社 (社長:安藤 徳隆) は、弊社が研究を進めている最新のテクノロジーに基づいた「完全栄養食」のさらなる進化に向け、フィンランド発のヘルステック企業であるナイチンゲールヘルス*1 (Nightingale Health) が提供する「My Nightingale」を活用した有効性検証を開始することで合意しました。

「完全栄養食」による疾病リスク*2の "改善効果" を「My Nightingale」で検証
日清食品は、『見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食』をコンセプトとして、さまざまな栄養学的見地を参考に、インスタントラーメンなどで培った技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した未来の「完全栄養食」の研究を進めています。この「完全栄養食」を普及させることで、"好きなものを、好きなときに、好きなだけ楽しめる世界" の実現を目指しています。
ナイチンゲールヘルスが提供する「My Nightingale」は、NMR*3 (核磁気共鳴) 装置による血中成分250項目の独自分析結果から、総合評価を算出する血液検査サービスです。フィンランドおよび日本のバイオバンク*4との共同研究によって開発、検証された独自アルゴリズムで解析し、将来の疾病リスクと相関のある「ヘルススコア」として可視化することで、「健康状態の見える化・スコアリング」を実現しています。
弊社の「完全栄養食」は、喫食者のバイタルデータに良い変化が現れることが、複数のヒト試験において確認されています。今後、弊社が実施する「完全栄養食」のヒト試験に「My Nightingale」を組み込むことで、疾病リスクと連動した「ヘルススコア」の変化が可視化され、「完全栄養食」が健康状態に与える影響を喫食者自身でも具体的に把握することが可能になります。
日清食品は、「食事によって健康を増進し、健康寿命を延伸する」というかつてない挑戦に取り組み、世界共通の社会課題である「未病対策」に「食」の分野から一つの解決策を提案していきます。

「My Nightingale」について

「My Nightingale」はNMR (核磁気共鳴) 装置による血中成分250項目の独自解析結果から、健康状態の総合評価を算出する血液検査サービスです。総合評価は100点満点で提示され、さらに、心臓年齢や糖尿病耐性スコアなど、5つの健康指標で詳しく解析されるほか、心血管疾患 (心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など) と2型糖尿病のリスクも提示されます。
*1 ナイチンゲールヘルスには、2019年に三井物産株式会社が出資。日本における同社サービスは、三井物産が2021年4月に設立した株式会社ウェルタスが展開しています。
*2 病気の診断をするものではなく、血液バイオマーカーの測定値が受診者と同様の人が、10年以内に心血管疾患、2型糖尿病を発症するリスクを示すものです。
*3 核磁気共鳴装置の測定原理は、磁場の中においた試料に電磁波を照射し、試料中の原子核がその特性に基づいて吸収する周波数を、その吸収ピーク強度の関数として記録し測定するものです。核磁気共鳴分光法にて測定した試料中の各測定対象物質のNMR信号はNMRスペクトルの形で検出され、検量線を用いてその信号を濃度値 (mg/dLなど) に変換することで各測定対象物質の測定値を得ることができます。
*4 血液や生体組織などの検体と、それに付随する医療情報を合わせて保管する仕組みです。バイオバンクの目的は、保管した検体や情報を、新しい検査方法、治療方法などの医学研究や開発に活用し、未来の医療に役立たせることです。
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