日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO : 安藤宏基) は、日清食品の創業者で、インスタントラーメンの発明者である安藤百福の生誕百年を機に、インスタントラーメン発明記念館 (大阪府池田市) において、「インスタントラーメンを科学しよう!」と題した特別展示を、3月27日(土)から5月10日(月)まで開催いたします。
安藤百福は、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」、世界初のカップめん「カップヌードル」を発明し、日本はもちろん、世界の食文化に革命を起こしました。今や世界中で年間約1,000億食が消費される「世界食」となったインスタントラーメンは、安藤百福による発明がすべての原点になっています。
この特別展示では、安藤百福の代表的な発明品である「チキンラーメン」「カップヌードル」、そして宇宙食ラーメン「スペース・ラム」を中心に、インスタントラーメンに込められた様々な知恵や工夫を科学の視点から紐解いてまいります。
今回の特別展示を通じ、来館者の皆様には、発明・発見の大切さとともに、「食」の喜びや楽しさを感じ取っていただきたいと考えています。

イベント開催概要

(1) 名　　称	:	インスタントラーメンを科学しよう!
(2) 日　　時	:	2010年3月27日(土)〜5月10日(月)　9:30〜16:00 期間中、火曜日は休館日(祝日の場合は翌平日。5月4日(火)、5日(水)は祝日のため開館し、5月6日(木)が休館日)
(3) 場　　所	:	インスタントラーメン発明記念館 (大阪府池田市満寿美町8-25)
(4) 入 場 料	:	無料
(5) 内　　容	:	「なぜ、お湯をかけるだけで食べられるの?」 「どうして、長い間保存しておくことができるの?」 「宇宙食ラーメンと普通のラーメンは、どこが違うの?」 こうした様々な疑問に答えるべく、インスタントラーメンに込められた様々な知恵や工夫に科学の視点で迫ります。

※なお、この特別展示開催のため、3月24日(水)から5月10日(月)までの期間、テイスティングルームでのカップめんの販売や喫食は休止させていただきますので、ご了承ください。

「インスタントラーメン発明記念館」について

「インスタントラーメン発明記念館」は、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生した大阪府池田市に1999年11月に開館し、昨年11月に開館10周年を迎えました。小学校の体験学習や全国各地からの修学旅行での利用も多く、これまでに260万人 (2008年度は年間47万人) を超える来館者をお迎えしています。「チキンラーメン手作り体験工房」「マイカップヌードル・ファクトリー」といった体験工房や、チキンラーメンの研究開発小屋から、宇宙へはばたいた宇宙食ラーメン「スペース・ラム」に至る展示などを通じて、今や世界食となったインスタントラーメンの歴史を楽しみながら学ぶことができる入館料無料の「体験型食育ミュージアム」です。「インスタントラーメン発明記念館」はインスタントラーメン発祥の地で、発明・発見の大切さを伝えていきたいと考えています。

「チキンラーメン手作り体験工房」(要予約)
「チキンラーメン」を小麦粉をこねるところから手作りできる体験工房です。「世界初のインスタントラーメン」の発明の原点を体験できます。
対　象:小学生以上 (3年生以下は作業を補助する引率者が必要です)
料　金:大人500円、小学生300円
受　付:参加人数に限りがありますので事前の予約が必要です。
予約専用ダイヤル:072-751-0825 (10:00 〜 16:00、休館日を除く)

「マイカップヌードル・ファクトリー」(予約不要)
カップを自由にデザインして、スープと具材をトッピングすることで、世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」をお持ち帰りいただける体験工房です。
時　間:9:30 〜 15:45
料　金:1食300円
※マイカップヌードル・ファクトリーは、混雑時には早めに販売を終了することがあります。

「インスタントラーメン発明記念館」概要
住　所:〒563-0041大阪府池田市満寿美町8-25 (阪急宝塚線池田駅下車、徒歩約5分)
開　館:9:30 〜 16:00 (入館は15:30まで)
休館日:火曜日 (祝日の場合は翌平日)・年末年始
入館料:無料 (体験工房は有料)
電　話:072-752-3484 (案内ダイヤル /9:00 〜 16:00、休館日を除く)
ウェブサイト:http://www.nissin-noodles.com (PC)、http://instantramen.jp(携帯)

インスタントラーメンの父・安藤百福

1910年3月5日生まれ。日清食品創業者。 立命館大学専門学部経済科修了。同大学名誉博士。 1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を、1971年 には世界初のカップめん「カップヌードル」を発明。『魔法のラーメン』 『究極の加工食品』と評され、お湯さえあれば、いつでもどこでも食べられる インスタントラーメンは、日本はもとより、世界の食文化に革命を起こしました。 一方で、インスタントラーメンの製法特許を独占することなく、広く使用 を許諾したほか、1964年には「日本ラーメン工業協会 (現・社団法人日 本即席食品工業協会)」を設立するなど、業界の発展と取りまとめにも貢 献。『企業は野中の一本杉であるより、森として発展するほうがいい』と 口にしていた通り、自らの利益のみを顧みることのない姿勢が、日本で生 まれたインスタントラーメンを、世界的な産業にまで拡大させました。 また、晩年になっても商品開発への意欲は衰えず、『宇宙食を開発したい』 という夢の実現にむけて、開発の陣頭指揮をとったのは91歳のこと。完 成した宇宙食ラーメン「スペース・ラム」は、安藤の食に掛ける思いとと もに、地球という枠を超えて宇宙にまで飛び出していきました。 2007年1月、96歳10ヵ月で生涯を閉じた安藤百福。その死は速報となっ て世界中を駆け抜け、ニューヨークタイムズには「Mr.Noodleに感謝」と いう社説が掲載されました。 "インスタントラーメンはお湯さえあれば神の恩恵を受けられる。 安藤は人類の進歩の殿堂に永遠の居場所を占めた。 人に魚を釣る方法を教えればその人は一生食べていけるが、 人にインスタントラーメンを与えれば、もう何も教える必要はない。" 安藤百福は『食の仕事は、世の中に幸福を生む「聖職」である。』という 言葉をはじめ、「食が足りてこそ世の中が平和になる」という意味を表した 『食足世平 (しょくそくせへい)』、「美しく健康な身体は賢い食生活から」という意味を表 した『美健賢食 (びけんけんしょく)』、「世の中のために食を創造する」という意味を表した 『食創為世 (しょくそういせい)』という言葉を残すなど、その人生すべてを“食”に捧げた 人物でした。

安藤 百福 (あんどう ももふく) 「チキンラーメン」開発当時 (1958年頃) 「カップヌードル」発売当時 (1971年) 95歳で宇宙食ラーメンを開発 (2005年)

安藤百福・略歴

1910年3月5日生まれ。立命館大学専門学部経済科修了。立命館大学名誉博士。

1958年 世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明、日清食品を創業。
1971年 世界初のカップめん「カップヌードル」を発明。
日清食品の経営にあたりながら、社団法人日本即席食品工業協会会長、財団法人安藤スポーツ・
食文化振興財団理事長、世界ラーメン協会会長などを兼務。
1996年 新しい食品開発やベンチャーを奨励・表彰する「食創会」設立。
1999年 大阪府池田市に「インスタントラーメン発明記念館」を作り、子ども達に発明の大切さ
を教え、食育を進める。

1982年 勲二等瑞宝章、1992年 科学技術庁長官賞 (功労者賞)、1999年 大阪府池田市名誉市民
賞、2002年 勲二等旭日重光章。
海外からはロサンゼルス名誉市民称号、ブラジル政府グラン・クルス勲章、タイ王国ディレクナ
ポン勲章を授与される。

2007年1月5日 逝去。
2007年 正四位受位。叙位叙勲は「正四位勲二等旭日重光章」となる。

主な著書に「日本の味探訪・食足世平」「麺ロードを行く」(以上、講談社)、「苦境からの脱出」
(フーディアム・コミュニケーション)、「魔法のラーメン発明物語-私の履歴書」(日本経済新聞
社)、「インスタントラーメン発明王　安藤百福かく語りき」「100歳を元気に生きる-安藤百福の
賢食紀行」(以上、中央公論新社)などがある。