日清食品グループ

リセット
2002.04.15 日清食品

NASDAと共同研究を開始

宇宙食ラーメン「Space Ram」 NASDAと共同研究を開始

宇宙食ラーメン「Space Ram」NASDAと共同研究を開始

 日清食品株式会社(社長:安藤宏基)は、このたび宇宙開発事業団(NASDA)と宇宙食の実用化に向けての共同研究を行うことになりました。
 弊社は、宇宙開発事業団が推進する国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」内で食べられる日本食開発のフィジビリティスタディ(可能性調査)のアイデア募集に宇宙食ラーメン「Space Ram(スペース・ラム)」を提案し、このほど選考会で正式採用となったものです。
 国際宇宙ステーションは現在、米国、ロシアをはじめとする15ヶ国で共同建設が進められています。2005〜6年には日本実験棟「きぼう」が打ち上げられる予定で、その際、約3ヶ月間にわたり日本人飛行士がステーションに滞在して建設作業に携わることになるため、栄養面、味にすぐれ、食べ慣れた日本食が必要とされていました。また、日本人飛行士からめん食を希望する声が強いため、今回の「Space Ram」の開発提案となったものです。
 宇宙ステーションやスペースシャトル内でめん類を食べるためには、米国航空宇宙局(NASA)の厳しい品質規格をクリアするとともに、搭載されている調理器具に対応した加工形態、パッケージが必要です。また、無重力の空間でおいしく食べるためには、めんや具材の形状、スープの種類、栄養価などについてさまざまな工夫が必要となります。
 日清食品は、世界初のインスタントラーメンを発明した安藤百福(現会長)の創業理念によって、常に創造的企業であることを社是としてきましたが、今回の研究も「宇宙食を開発したい」という創業者自身の強い意向を受けて「究極の即席めん」開発に取り組むことになったものです。
 さらに将来は、宇宙食開発のノウハウを生かして、さまざまなオケージョンに対応した商品開発や新素材、新包装技術の開発によって、医療や新しい保存食品への新規応用をめざします。
 なお、長期滞在宇宙飛行士の健康管理及び宇宙医学的観点より、本件のフィジビリティスタディとは別に、NASDA宇宙環境利用推進部宇宙医学研究開発室から(社)日本食品科学工学会(会長:筬島 豊/九州女子大学学長)へ委託された宇宙食調査研究に日清食品は会員として参加し、研究を進めています。
ページトップヘ