これは去る7月、NASAで行われたクルー全員による宇宙食の試食会の後、野口宇宙飛行士が明らかにしたもので、NASDAホームページの「野口宇宙飛行士訓練レポート第4回」で次のようにコメントしています。
「STS−114ミッションでは史上初めて、宇宙でのラーメン体験をするつもりです。微小重力でもちゃんと麺がもどるのか、スープと麺がうまく絡むのか、そして肝心の味は?ぜひ宇宙ステーションからの報告をご期待ください!」
(http://jem.tksc.nasda.go.jp/iss/ulf1/noguchi_trrep02_04.html)
なお、「スペース・ラム」はしょうゆ味のラーメンですが、野口宇宙飛行士から新たにみそ味とカレー味の開発依頼があり、現在開発中です。
今回の研究成果は、「宇宙食を開発したい」という日清食品会長安藤百福の強い意向を受けて、昨年夏、日清食品中央研究所に10人のプロジェクトチームを組み、研究を重ねてきたものです。
現在、2005年をめどに国際宇宙ステーションに打ち上げ予定の日本実験棟「きぼう」内で、従来の宇宙環境利用活動に加えて、様々な活動が企画されています。「スペース・ラム」はNASDAが推進する「きぼう利用フィジビリティスタディ」に提案、採用されたもので、「きぼう」打ち上げに先立ち、この度、野口フライトに搭載される予定となりました。
日清食品では、宇宙食開発のノウハウを生かして、将来、医療分野に生かせるような新しい保存食品や、さまざまな食機会に対応できる新素材、包装技術の開発などによってより簡便性の高い加工食品への応用開発に取り組みます。