日清食品グループ

リセット
2021.04.27 日清食品

お知らせ

日清食品が 「未病対策」 の新たな分析方法の確立を目指す
尿中microRNA解析による疾病の早期発見技術を持つCraifと共同研究を開始

日清食品株式会社 (社長:安藤 徳隆) とCraif株式会社 (CEO:小野瀬 隆一、https://craif.com/) は、尿中microRNA解析による生活習慣病の早期発見に関する共同研究を開始し、「未病対策」の新たな分析方法の確立を目指します。
疾病の早期発見と「食」による生活習慣改善で、日本を「未病対策」先進国へ
弊社は、『見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食』をコンセプトとして、さまざまな栄養学的見地を参考に、インスタントラーメンなどで培った技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した未来の「完全栄養食」の研究を進めてきました。日清食品グループ社員83名を対象として2019年に実施した臨床試験では、体重、体脂肪率、BMI、血圧、中性脂肪といった数値に改善が見られたことから、2020年10月の「第27回 日本未病学会学術総会」で臨床試験結果を発表しました。
今回、この最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食」を「未病対策」の側面から進化させることを目的に、さまざまな疾病の早期発見について独自の技術を有するCraifと協業し、新たな分析方法の確立に向けた共同研究を開始します。
近年、高齢化が急速に進み、生活習慣病をはじめとしたさまざまな疾病の増加が社会問題となっています。一次予防 (生活習慣を改善して健康を増進し、生活習慣病などを予防すること) と二次予防 (疾病の早期発見・早期治療) の重要性が高まる中、二次予防については、健康診断などの精度を高め、より精緻に疾病を発見するテクノロジーの確立に期待が寄せられています。
弊社とCraifは、わずか一滴の尿による身体に負担を与えない検査方法により、人々の健康や疾病の状態を迅速かつ高精度に把握する新たな分析方法の確立を目指します。そして、収集したデータを活用し、弊社が研究を進める「完全栄養食」を通した健康増進の取り組みをさらに進化させていきます。
弊社は、世界一の高齢社会である日本において、食生活による生活習慣改善や健康寿命延伸、「未病対策」に取り組み、「食」を通した社会貢献を実現していきます。

「独自ナノワイヤデバイスによる尿中microRNA解析」について

ほぼ全ての種類の細胞が分泌する小型 (30~100nm程度) の膜小胞であるエクソソームは、その人の健康状態を示すmicroRNAを含有しています。Craifは、エクソソームを尿中からナノワイヤデバイスを用いて高効率に回収する独自技術によってmicroRNAを解析し、わずか一滴の尿からさまざまな疾病を早期かつ高精度に発見する技術を開発しています。
ページトップヘ