日清食品グループ

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2021.05.11 日清食品

お知らせ

産学連携で健康寿命延伸を目的とした「完全栄養食」の事業化を目指す
日清食品が慶應義塾大学 医学部と最新の分子栄養学分野において共同研究に向けた協議を開始

日清食品株式会社 (社長:安藤 徳隆) は、弊社が研究を進める最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」のさらなる進化を目指し、慶應義塾大学 (塾長:長谷山 彰) と最新の分子栄養学分野において共同研究に向けた協議を開始します。

内臓脂肪を減らし、インスリン抵抗性を改善することで、
「メタボリックドミノ」を先制して食い止める
弊社は、『見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食』をコンセプトとして、さまざまな栄養学的見地を参考に、インスタントラーメンなどで培った技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した未来の「完全栄養食」の研究を進めてきました。日清食品グループ社員83名を対象として2019年に実施した臨床試験では、体重、体脂肪率、BMI、血圧、中性脂肪といった数値に改善が見られたことから、2020年10月の「第27回 日本未病学会学術総会」で臨床試験結果を発表しました。
今回、この「完全栄養食」のさらなる進化を目指し、開設当初より「予防医療」を原点として臨床、研究を積み重ね、予防医療の最新形を追求し続けている慶應義塾大学 医学部 (学部長:天谷 雅行) と、共同研究に向けた協議を開始します。
現在、オーバーカロリーによる肥満の増加が先進国を中心に大きな問題となっています。慶應義塾大学 医学部の伊藤 裕教授は、肥満をきっかけにさまざまな病気が連鎖的に起こる因果関係を "ドミノ倒し" に例え、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を防ぐためには、内臓脂肪を減らし、肥満を改善することで、「メタボリックドミノ」の最初の一枚目を倒さないことが重要だと述べられています。さらに、腸管免疫、腸内細菌研究の第一人者である同医学部の金井 隆典教授は、個々人の腸内環境に応じて、分子栄養学の観点から適切な栄養を摂取し、腸管バリアや腸管免疫を活性化することの重要性を説かれています。
「メタボリックドミノ」を食い止めるため、個々人の体調や生活リズムに応じた栄養バランスの特定が期待される中、弊社は伊藤教授、金井教授との共同研究によって、分子栄養学の見地から「完全栄養食」を進化させることで、健康増進や健康寿命延伸に寄与し、その先にある未病対策と、予防医療の実現をサポートする新たな「食」の開発を目指していきます。

「日清食品の完全栄養食プロジェクト」特設サイト

[URL] https://www.nissinfuturefood.com/
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