日清食品グループ

リセット

労働安全衛生

方針

日清食品グループは、従業員、ならびに同じ職場で働くすべてのステークホルダーの健康と安全を確保することを、持続可能な事業活動における重要事項の一つと認識しています。
職場における労働者の健康と安全の実現に向け、「労働安全衛生法」などを遵守するとともに、労働安全衛生に関する国際規格「ISO 45001」などに基づき、経営会議および取締役会で承認された「日清食品グループ労働安全衛生基本方針」を掲げています。
また、職場環境の継続的な改善を推進するため、国際規格「ISO 45001」などに基づいた労働安全衛生マネジメントシステムを運用し、リスクの特定や評価を実施し、リスクの低減を図っています。
さらに、全社的に労働安全衛生を推進するため、従業員および同じ職場で働くすべてのステークホルダーを対象に、労働災害防止のための社内教育を実施しています。

日清食品グループ労働安全衛生基本方針

体制

当社グループでは、労働安全衛生に関する取り組みの内容を、経営会議および取締役会で年1回以上報告するとともに、内部監査室の監査を受けています。
また、労働安全衛生に関する取り組みを推進するため、事業所や生産拠点ごとに安全衛生委員会を毎月開催しています。労働災害の再発防止策を労使間で協議するとともに、労働安全衛生の活動内容をヒアリングし、職場環境の改善につなげています。
また、健康経営への取り組みを強化するため、仕事の生産性に影響を与える体調不良の要因を特定する調査を2018年から年1回実施しています。調査結果※の基準値94.0%を目標に掲げ (2022年実績は93.9%) 、その達成に向けてさまざまな施策を実施しています。
なお、労働安全衛生に重大な影響を与える緊急事態 (事故や災害など) が発生した場合は、CEOを本部長とするグループ重大事案対策本部が速やかに対処する体制を整えています。

リスク管理体制

  • 標準値は94.0%。これより低い値は、業務遂行能力や労働生産性が低下していることを示す

取り組み

労働安全衛生に関する情報を周知し、従業員との対話を通じて意見や提案を積極的に受け入れ、労働安全衛生に関する活動に取り組んでいます

製造工場における労働安全衛生のリスク管理

国内外のグループ会社の製造工場※では、国際規格「ISO 45001」に準拠した労働安全衛生マネジメントシステムに基づき、安全衛生水準の向上に取り組んでいます。
職場の安全衛生を確保するため、各工場では工場長、従業員の代表者、産業医、保健師などで構成される安全衛生委員会を月1回開催しています。この委員会では、労働災害の発生状況や労働安全衛生に関する目標の進捗を共有するとともに、安全で快適な職場環境の整備や従業員の健康に関する施策について協議しています。

また、安全衛生委員による工場内巡回を月1回実施することで、作業工程の安全性や衛生状態を確認しています。巡回時に確認した問題箇所や危険な行為については、安全衛生委員会で情報を共有し、安全対策を検討しています。国内グループ会社が実施した効果的な労働災害防止策については、国内外のグループ会社間で共有し、労働安全衛生の強化を図っています。さらに、一人当たりの年間総労働時間2,000時間未満を目標の一つとして設定し、従業員の毎月の勤務状況のモニタリングすることで、従業員の労働安全衛生の確保につなげています。
そのほか、従業員に雇い入れ時の教育や啓発活動を行うとともに、従業員一人ひとりの提言を反映できるよう、各工場に意見投書箱を設置しています。

また、当社グループでは労働災害を未然に防止し、安全な職場環境を実現するため、国際規格「ISO 45001」に準拠したモニタリングを実施し、定性・定量評価を推進しています。この評価によって特定されたリスクに優先順位を付け、優先度の高いリスクから順に、改善措置を講じています。さらに、労働災害防止策と発生時の対応手順を明記したマニュアルを作成し、従業員に周知徹底しています。

定性・定量評価の対象となる項目
  • 労働災害の発生件数
  • 法令等要求事項の遵守
  • OHS目標の進捗
  • 法定巡視 (衛生管理者による巡視)
  • 自主巡視
  • 作業環境測定
  • 健康診断
  • ストレスチェック
  • 定期自主検査 ほか
  • 「ISO 45001」認証取得状況
    2024年5月現在、日清食品グループの国内外の対象56工場のうち22工場で「ISO 45001」の認証を取得しています。未取得の対象工場についても、認証取得に向けた取り組みを順次進めていきます。
    国内:日清食品 直轄工場 (関東工場、静岡工場、関西工場、滋賀工場、下関工場) 埼玉日清食品、四国日清食品、高松日清食品、ニッキーフーズ (泉佐野工場、富田林工場)、日清シスコ (本社工場、東京工場)、明星食品 (東日本明星、ユニスター)
    海外:香港日清、永南食品 (永泰工場)、廣東順徳日清食品、浙江日清食品、福建日清食品、珠海永南、タイ日清 (ナワナコン工場)、インドネシア日清 (ブカシ工場)、ベトナム日清 (ビンズン工場)、インド日清 (レワリ工場、コルダ工場)、ブラジル (グロアドゴイダ)、ハンガリー日清 (ケチケメート工場)
事業所における職場環境の整備

日清食品ホールディングスの東京本社および大阪本社では、総務部、人事部、産業医、保健師、国内グループ会社※の衛生管理者で構成される衛生委員会を月1回開催し、労働災害報告、職場環境改善案、感染症対策に関する事項などを協議しています。同委員会で協議した内容は、関係部門と連携しながら、職場環境の改善に役立てています。

  • 日清食品ホールディングス、日清食品、日清食品チルド、日清食品冷凍

車両事故の防止

安全運転への意識を啓発するため、業務において自動車を運転する国内グループ会社※の社員に向けて、交通安全強化月間である5月と11月にeラーニング「車両安全運転動画視聴&確認テスト」を実施しています。
営業部門に配属される新入社員には、新入社員向けの運転講習を実施しています。また、万が一事故や重大な違反をした社員には、個別事例に対応した運転講習の受講を義務付けています。さらに、希望する社員には、高速道路トレーニングや雪道運転トレーニングも実施しています。

  • 日清食品ホールディングス、日清食品、日清食品チルド、日清食品冷凍、日清シスコ、日清ヨーク

関連データ

対象 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
労働災害死亡者総数 (人) 国内グループ会社の従業員 0 ※3 0 ※3 0 ※3 0 ※3
国内グループ会社の委託業者 0 ※3 0 ※3 0 ※3 0 ※3
休業災害度数率 (LTIFR) 国内グループ会社の従業員 (休業1日以上) ※1 - - - 1.5 ※3 
国内グループ会社の従業員 (休業4日以上) ※2 1.0 ※3 0.8 ※3 1.0 ※3 1.0 ※3
国内グループ会社 の委託業者 (休業1日以上) ※1 - - - 4.8 ※3
国内グループ会社 の委託業者 (休業4日以上) ※2 3.7 ※3 2.3 ※3 3.7 ※3 3.0 ※3
  • ※1(労働災害により1日以上休業した人数 /延べ労働時間数) ×1,000,000
  • ※2(労働災害により4日以上休業した人数/延べ労働時間数) ×1,000,000
  • ※3第三者保証を受けています
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