セグメント別事業報告
セグメント別事業報告
Index
2022年度 セグメント別決算
3事業全てのセグメントで増収、海外事業は大幅に増収増益
売上収益については、⽶国を中⼼とした海外事業が全体を牽引し、価格改定効果も加わったことで3事業全てのセグメントで増収となりました。コア営業利益については、コスト上昇による減益圧⼒がありましたが、海外事業が大幅増益となったことなどから、増益となりました。
売上収益 | コア営業利益実績 | |||||
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実績 | 前期比 | コア 営業利益 |
前期比 | |||
増減額 | 増減率 | 増減額 | 増減率 | |||
日清食品 | 2,202 | +94 | +4.5% | 266 | △40 | △13.2% |
明星食品 | 405 | +26 | +6.8% | 23 | △1 | △3.9% |
国内即席めん事業 | 2,607 | +120 | +4.8% | 289 | △41 | △12.5% |
低温・飲料事業 | 868 | +60 | +7.4% | 39 | +7 | +20.0% |
菓子事業 | 741 | +50 | +7.3% | 28 | △3 | △10.1% |
国内非即席めん事業 | 1,609 | +110 | +7.3% | 68 | +3 | +5.2% |
国内その他 | 47 | +25 | +115.5% | 11 | △7 | △38.6% |
国内事業 計 | 4,263 | +255 | +6.4% | 368 | △45 | △10.9% |
米州地域 | 1,400 | +527 | +60.4% | 125 | +96 | +324.2% |
中国地域 | 661 | +107 | +19.2% | 78 | +17 | +27.5% |
アジア地域 | 194 | +47 | +31.5% | 42 | +1 | +2.2% |
EMEA地域 | 173 | +60 | +52.6% | 52 | +48 | +1,130.0% |
海外事業 計 | 2,430 | +740 | +43.8% | 298 | +161 | +118.6% |
国内・海外事業 計 | - | - | - | 665 | +116 | +21.2% |
その他連結調整 | - | - | - | △2 | △2 | - |
グループ関連費用 | - | - | - | △61 | △8 | - |
既存事業 計 | - | - | - | 602 | +106 | +21.5% |
新規事業 | △49 | △20 | - | |||
連結 計 | 6,692 | +995 | +17.5% | 553 | +86 | +18.5% |
国内即席めん事業
国内即席めん事業は、需要が底堅く推移する中、原材料価格上昇の影響を受けて、前期⽐4.8%の増収、12.5%の減益となりました。
日清食品
売上収益 | 2,202億円 | +4.5% |
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コア営業利益 | 266億円 | -13.2% |
営業利益 | 268億円 | -13.1% |
カップめん類、袋めん類がともに売り上げを伸ばし、前期比で増収。カップめん類では、2023年2月に発売した「カップヌードル
ねぎ塩」が大きく売り上げに貢献したほか、「カップヌードルPRO」シリーズが順調に推移しました。袋めん類では、「0秒チキンラーメン」や2022年9月にリニューアルした「日清これ絶対うまいやつ♪」シリーズなどが好調に推移しました。カップライス類では、「日清カレーメシ」シリーズが引き続き好調を維持しています。
利益面では、売上増加による利益の増加がありましたが、原材料価格の上昇等により減益となりました。
明星食品
売上収益 | 405億円 | +6.8% |
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コア営業利益 | 23億円 | -3.9% |
営業利益 | 24億円 | -2.9% |
“全麺改良”をテーマに主要ブランドからプレミアム商品、バリュー商品まで商品価値向上を推進し、前期比で増収。カップめん類では、「明星
濃いぜ!一平ちゃんBIG」が売り上げに貢献したほか、麺にねり込むソース量を増量し、香ばしさをアップした「明星
一平ちゃん夜店の焼そば」が好調となりました。また、2022年9月に新発売した「でっせ」シリーズや2022年7月にリニューアルした「明星
至極の一杯」シリーズなどバリュー商品も好調に推移しました。袋めん類では、幅広い層から支持を得ている“ちいかわ”とのコラボパッケージが好評の「明星 チャルメラ」が売り上げを伸ばしました。
利益面では、売上増加による利益の増加がありましたが、原材料価格の上昇等により減益となりました。
TOPICS
幅広い消費者ニーズに対応する商品ラインアップを展開
インフレに伴う食料品価格の上昇を背景に市場全体で低価格帯商品への消費移行がみられる中で、日清食品では、低価格帯商品だけでなく、付加価値型商品についても販売が好調に推移しています。主力商品である「カップヌードル」ブランドは、6年連続で最高売り上げを更新、「どん兵衛」ブランドでも8年連続で最高売り上げを更新しています。今後も、幅広い消費者層の多様なニーズに応えるべく商品ラインアップを展開していきます。
国内非即席めん事業
国内⾮即席めん事業は、日清ヨーク、湖池屋が大きく貢献し、前期⽐7.3%の増収、5.2%の増益となりました。
低温・飲料事業
売上収益 | 868億円 | +7.4% |
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コア営業利益 | 39億円 | +20.0% |
営業利益 | 39億円 | +12.9% |
チルド事業
「麺の達人」や「スープの達人」が伸長したほか、「日清焼うどん」や冷しめん類等が堅調に推移しました。一方、市場環境の変化等に伴い、ラーメン群全体では販売減となり前期比で減収となりました。利益面では、エネルギー費・原材料費の高騰により減益となりました。
冷凍事業
ラーメン類では「冷凍 日清ごくり。」「冷凍 日清本麺」、パスタ類では「冷凍 日清スパ王プレミアム」の各シリーズの売り上げが堅調に推移し、前期比で増収となりました。利益面では、原価率の上昇により減益となりました。
飲料事業
日清ヨークの「ピルクル400」シリーズや「十勝のむヨーグルト」シリーズが好調に推移しました。さらに2022年9月に発売した睡眠の質を改善し、疲労感を軽減する商品「ピルクル ミラクルケア」がプラスオンとなり、前期比で増収となりました。利益面では、エネルギー費・原材料費の高騰がありましたが、増収により吸収し、増益となりました。
菓子事業
売上収益 | 741億円 | 7.3% |
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コア営業利益 | 28億円 | -10.1% |
営業利益 | 28億円 | -15.0% |
菓子事業では、 湖池屋の好調を中心に増収となりましたが、原材料価格の高騰等により、利益面では減益となりました。
湖池屋では、高付加価値商品の販売が好調に推移したことに加えて、主力商品の「湖池屋ポテトチップス」シリーズ等を中心に販売が拡大しました。利益面では、海外における原材料価格の高騰等がありましたが、国内で順次実施している価格改定効果もあり、増益となりました。また、日清シスコでは、菓子の販売が堅調に推移する一方、原材料価格の高騰やシリアルの販売が伸び悩むなど、減収減益となりました。ぼんちでは、主力商品が好調に推移しましたが、原材料高騰等により、増収減益となりました。
TOPICS
高付加価値商品による躍進
国内非即席めん事業では、日清ヨーク、湖池屋の伸びが国内事業全体の業績を下支えしました。新たな社会のニーズを捉えた商品の高付加価値化を実現した、日清ヨーク・湖池屋における取り組みと今後の展望について、下記のページもご覧ください。
海外事業
海外事業は、⽶州地域が海外事業全体を牽引し、全ての地域で増収・増益となりました。
米州地域
売上収益 | 1,400億円 | +60.4% |
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コア営業利益 | 125億円 | +324.2% |
営業利益 | 125億円 | +316.7% |
米州地域では、インフレや原材料価格の高騰等に伴い価格改定を実施し、価格の浸透を図りつつ各国の戦略を着実に実行したことから、増収増益となりました。既存商品の収益力向上に加え、新たな需要の創造に向けた付加価値商品の提案強化や導入推進に取り組んでいます。
米国では、引き続き高い即席めん需要が続く中、価格改定を実施し、差別優位性を明確にした付加価値商品の販売が好調に推移したことに加え、既存のベース商品も堅調に推移しました。ブラジルでは、絶対的なマーケットリーダーとして、袋めんに加えて、カップめんにも注力し、新たな市場の開拓にも努めています。積極的な営業・マーケティング施策の連動により、主力商品「Nissin
Lamen」や「CUP
NOODLES」の堅調な売り上げに加え、新商品「U.F.O.」の販売も売り上げに貢献しました。メキシコでは、需要拡大に加え、積極的な営業活動で新規顧客の開拓を推進し、好調な販売となりました。
TOPICS
米国でプレミアム商品を中心に好調に推移
米国では、低価格競争が進む即席めん市場において、他社との差別化を図るべく、プレミアム商品へのシフトに取り組んでいます。コロナ禍で「即席めん」の需要が拡大し、定着してきたことから、売上収益は2桁の増収となりました。
米国における取り組みと今後の展望については、下記のページもご覧ください。
中国地域
売上収益 | 661億円 | +19.2% |
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コア営業利益 | 78億円 | +27.5% |
営業利益 | 84億円 | +39.4% |
中国地域では、資材高騰の影響を受けながらも、価格改定効果により増収増益となりました。
中国大陸では、価格改定効果に加え、高付加価値商品の販売拡大と中国版カップヌードル「合味道」のブランド強化が売り上げに貢献しました。香港では、高付加価値商品が好調に推移したことや、菓子・飲料・冷凍食品といった非即席めん事業の拡大で、マルチカテゴリー化による収益機会の拡大が寄与しています。
アジア地域
売上収益 | 194億円 | +31.5% |
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コア営業利益 | 42億円 | +2.2% |
営業利益 | 40億円 | +13.6% |
全ての地域で増収となりました。また、 資材高騰の影響を受けながらも、各国の価格改定効果により、アジア地域全体で増益となりました。
EMEA地域
売上収益 | 173億円 | +52.6% |
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コア営業利益 | 52億円 | +1,130.0% |
営業利益 | 51億円 | +864.2% |
成長著しい即席めん市場において、売上収益は前期比約1.5倍まで成長しました。また、プレミアフーズが持分法適用会社となったことで、大幅な増益となりました。