日清食品グループ

リセット

人材育成・活用への取り組み

人材育成・活用への取り組み

Index

人材に対する考え方について

「企業在人・成業在天」

この言葉は、創業者の安藤百福が2007年の年頭のメッセージとして、社員に向けて記したものです。「企業は人である。人に対する評価がそのまま企業の評価につながる。また成業とは、大衆の声が天に通じたときに、初めて大きな評価として返ってくるものだ」という意味が込められています。この言葉にも象徴されるように、かねてより日清食品グループは人材を企業価値の源泉として捉えてきました。創業者は「私は日清食品を一つの人生大学というようなものにしたいと考えている。仕事を通じて、また職場の人間関係を通じて、真の人間らしさを学んでいただく場としたい」という言葉も残しており、当社グループは社員が仕事と職場環境を通じて人間として成長できる機会を提供することを使命だと考えています。

企業在人・成業在天

戦略を支える人材/組織基盤の変革

日清食品グループは、常に新しい食の文化を創造し続ける「食文化創造集団」として、環境・社会課題を解決しながら持続的成長を果たすことによって、グループ理念である「EARTH FOOD CREATOR」の体現を目指しています。中長期成長戦略においても、「戦略を支える人材/組織基盤の変革」を重要テーマとして掲げ、戦略を実行し、新しい食の文化を創造し続けるイノベーティブな組織を実現することを目標としています。
その一環として、ビジネスモデル自体の変革を目指した全社活動テーマに「NBX:NISSIN Business Transformation」を掲げ、事業構造改革を推進しています。現在は、食文化創造集団の実現に向けたバックキャスティングモデルである変革ロードマップに則り、その第一歩となる日清流のJob型モデルの確立を目指しています。

食文化創造集団の実現に向けたバックキャスティングモデル

食文化創造集団の実現に向けたバックキャスティングモデルの図
01生産性の自律的向上に向けて

ジョブディスクリプション・スキルの可視化

社員のキャリア形成と、組織の生産性向上を目指し、各部門のジョブディスクリプションと社員のスキルや経験の可視化を進めています。今後、データベース化し、人材育成、配置、目標管理などへの活用に向けて、社内共有する計画です。

キャリア採用の推進

戦略遂行には社員の人材育成だけではなく、外部人材の確保が必要との認識のもと、イノベーショ ンの牽引役となるような専門人材や、グローバル経営人材の採用を推進しており、即戦力となる人材の獲得に努めています。

NISSIN ACADEMY

日清食品グループが持続的な成長を目指すために、チームを率いて成果を残すことができるHungryで志の高いリーダーを計画的に育成することが急務です。その中でも、次代のビジネスを担う経営人材を輩出し、経営人材パイプラインを充足していくことは、ビジネスの生命線にもつながる重要なミッションとなります。
こうした経営人材を計画的に育成するため、OJTでは習得しづらい幅広い知識やスキルを体系的に学ぶことができる企業内大学「NISSIN ACADEMY」を開講しています。「NISSIN ACADEMY」は、意欲のある人であればだれもが学ぶことのできる公開型プログラムと、選抜型プログラムの2部構成となっています。2020年10月からは、次期経営人材育成に向け選抜型プログラムの「経営者アカデミー」プログラムを開始し、2020年度11名、2021年度14名、2022年度13名がそれぞれ参加しました。

NISSIN ACADEMYの全体図

NISSIN ACADEMYの全体図

2022年度の研修時間と費用

日清食品籍の社員※ 国内・海外グループ会社の社員
研修総時間 48,519時間 146,251時間
一人当たりの研修時間 21時間 12時間
一人当たりの研修費用 59,860円 23,429円

日清食品ホールディングス、日清食品チルド、日清食品冷凍などへ出向している社員を含む

人材開発

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

人権方針の策定

「日清食品グループ人権方針」では人種、民族、国籍、宗教、信条、出身地、性別、性的指向、性自認、年齢、障がい等に基づく差別およびハラスメントの禁止を明示し、多様な属性や価値観を持つ社員が活躍できる職場を目指しています。また、人材の採用時や採用後の昇進・昇格についても、公平で公正に対応しています。

日清食品グループ人権方針

多様な人材の活用

日清食品グループは、グローバル化、DX化など新たな領域でのチャレンジを推進していくに当たり、さまざまな経験・知識・専門性を持つキャリア社員を積極的に採用しています。キャリア社員が早期にその能力を発揮できるよう、スタートアッププログラムの実施や社内ネットワーク支援などにも取り組んでいます。今後も新卒入社者とキャリア入社者の「知」の化学反応により、イノベーションを起こせる組織にしていきたいと考えます。
さらに、現場の上司がメンバー一人ひとりの成長を後押しするための「チャレンジ目標制度」「1on1ミーティング」「成長実感会議(人材レビュー会議)」を実施して、多様な個々のチャレンジを引き出し、成長を実感しやすい仕組みをOJTの場でも創出しています。

女性活躍推進

日清食品グループは、女性の活躍推進に向け、働きやすい就業制度や社内意識改革に取り組んでいます。また、管理職ポジションにおける女性の活躍を増やしていけるよう、人材の拡充と育成を推進し、2016年度から女性リーダー向けの選抜研修も実施しています。各部門での女性活躍を進めるための数値目標の設定、役員自らが育成にコミットするスポンサープログラムの実施、上司がダイバーシティ環境下でのマネジメント方法を学ぶプログラムや女性先輩社員によるキャリア紹介セッション、スキルアップのための勉強会や、女性同士のネットワーキングの形成など多方面で推進しています。
働きやすい環境づくりや、女性の活躍支援など子育てサポートのためのさまざまな取り組みが評価され2019年にプラチナくるみん認証を受けました。

女性管理職比率推移

女性管理職比率推移のグラフ

育児休暇取得率※1

育児休暇取得率のグラフ

採用者における中途採用者率

採用者における中途採用者率のグラフ
  1. 当該年度における(育児休業取得者数/出産者数※2)×100%
  2. 男性の場合は配偶者が出産した者の人数

ダイバーシティ&インクルージョン

TOPICS

第5回 「プラチナキャリア・アワード」で優秀賞を受賞

人生100年時代を迎え、働く期間が長期化する中、「 プラチナキャリア・アワード」(主催:三菱総合研究所 未来共創イニシアティブ、協力:東洋経済新報社、後援:厚生労働省、東京証券取引所)では、年齢に関係なく自ら学んでスキルを磨き、自己の成長や企業の発展、社会課題解決を目指して活躍する「プラチナキャリア」の形成を支援する企業を表彰しています。
日清食品グループは、「一定の要件を満たせば、年齢に関係なく社員が希望する職に応募できる公募制度」や「キャリア形成に悩みを抱える社員に対して適切な相談相手を紹介する制度」の導入、「ITリテラシーの向上をサポートする教育プログラム」の整備、「社員のスキル習得支援の取り組み」などが評価され、優秀賞に選ばれました。

働きがいのある職場の実現

企業理念浸透に向けた取り組み

当社グループは、社員が一丸となって挑戦する企業風土づくりには企業理念の共有・浸透が不可欠であると認識しており、企業理念の浸透に当たっては、新卒入社者やキャリア入社者に向けた研修を実施しています。また、1年に2回、企業理念や創業者精神に関して議論する「職場ミーティング」を実施しているほか、1年に6回経営トップが国内外の社員に対し、企業理念などを発信する機会を設けています。

対象:日清食品籍の社員(日清食品ホールディングス、日清食品チルド、日清食品冷凍などへ出向している社員を含む)

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
働きがいを感じている 74% 78% 77% 79%
部署環境に満足している 67% 71% 69% 69%
働きやすさに満足している 57% 61% 58% 58%

対象:国内・海外グループ会社の社員

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
会社のビジョン・戦略を
一緒に実現したい
82% 79% 84% 78%

2020年度は海外グループ会社を含んでいません

健康経営 労働慣行/労働環境 人材開発

TOPICS

「日清10則」の浸透に向けて

日清食品グループでは、社員に求めたい行動指針として「日清10則」を定めています。

  1. ブランドオーナーシップを持て。
  2. ファーストエントリーとカテゴリーNO.1を目指せ。
  3. 自ら創造し、他人に潰されるくらいなら、自ら破壊せよ。
  4. 外部の英智を巻き込み、事業を加速させよ。
  5. 純粋化した組織は弱い。特異性を取り込み、変化できるものが生き残る。
  6. 知識と経験に胡坐をかくな。自己研鑽なき者に未来はない。
  7. 迷ったら突き進め。間違ったらすぐ戻れ。
  8. 命令で人を動かすな。説明責任を果たし、納得させよ。
  9. 不可能に挑戦し、ブレークスルーせよ。
  10. 仕事を楽しむのも仕事である。それが成長を加速させる。

理念研修に加え、この「日清10則」を学び、会社が目指す方向性と自分自身の価値観を重ね合わせ、一人ひとりがバリューを発揮することを目的とした「日清10則ワークショップ」を実施しています。2023年度は、2018年度~2022年度にキャリア入社した日本国内の社員約450名が「カップヌードルミュージアム 横浜」に集まり、館内の見学や他部署の社員とのディスカッションを通して「日清らしく働くとはなにか?」について考えました(全8回開催)。参加者おのおのが「日清10則」を自分自身の働き方と結びつけることで、変化の激しい環境下においても、一人ひとりが主体的に課題解決に取り組む姿勢を養成し、企業価値向上につなげていきます。

Human Capital Report 2023

人的資本経営の考え方や具体的な取組み、ISO30414に沿った指標の人的データをHuman Capital Reportにて開示をしています。

Human Capital Report 2023 [PDF]

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